東戸塚のうるおい鍼灸治療院です。
鍼灸師の仕事がら、色々な”痛み”についてのご相談を受けます。 痛みを解決するためには、どこが痛いのか、なんの痛みなのかをはっきりさせる必要があります。もちろん、痛みによっては他の医療機関をお勧めする場合もあります。
東洋医学を学び始めて、早い時期によく耳にする言葉ですが、
「不通即痛(ふつうそくつう)」:気が流れていないので痛みが出る
「通即不痛(つうそくふつう)」:気が流れていれば痛みは無い
という言葉があります。
”痛みの原因は、気の流れにある”という、経絡治療の根本です。

「歯が痛い」といってご来院いただいた患者様がいます。当院へご相談いただくのは「歯医者さんに診てもらったけども、歯も歯茎も異常が無いと言われた」という方がほとんどです。どこが痛いのか?なぜ痛いのか?これについては判断が難しいです。 患者さんには痛みの場所や、頻度、強弱、イメージ(ズキズキ、キーン、チクチク・・・等)をできるだけ具体的に示してもらうようにしていますが、これが良いヒントになる場合が多いです。
上顎や下顎の知覚をつかさどる三叉神経に異常が発生する、三叉神経痛の患者様では、1回の施術で8割ぐらい痛みが軽減した方もいらっしゃいました。
先日、鍼灸師が集まる月例の勉強会でも、歯(歯茎)が痛いという方を模擬患者にして講習会を行いました。
その時も「不通即痛」という基本の考え方に立ち返ってみました。脈診にて”身体の気の流れを確認” → 気を整える”経絡治療”。最後に再度、脉診・腹診をして気の流れが整ったことを確認しあいました。模擬患者の方は痛みをほぼ気にせず、その後の勉強会を続けておられました。
基本というのは経験を積んでも大切だな、と改めて感じます。
わたしたち鍼灸師や経絡治療を実践する立場では、”気”という概念は身近ですが患者さんには、なかなか理解しがたいものだと思います。
とはいえ、日本語には“気”を使った言葉がたくさんの言葉があり、意外と身近に感じる気もするし、でもよくわからないといった感想を持っている方がほとんどだと思います。
もし、ハッキリとした原因がわからない「痛み」をお持ちの方は、ぜひ一度鍼灸治療を受けてみるのはいかがでしょうか?
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